今から8年ほど前に、宮古島の狩俣地区にある小さな七光湾に、森万里子さんというアーティストが企画したサンピラーが建てられました。
5メートル以上の高さのあるアクリル製の柱(決して大きく透明になったジャスタウエィ(銀魂参照)ではありません。)。
地域環境の保全と活性化を目指したものだそうで、これまた白くて大きなボール状のムーンストーンとセットで作成される予定でした。
当時は翌年にできそうな話でしたが未だに影もありませんし、いつまでに完成するという話も聞きません。
宮古毎日新聞によると、総予算は約3億円で09年から予算調達のため国内外の各種団体などから寄付を募集。10年2月には資金調達のためアメリカで税制上優遇措置認定団体を、同年11月には宮古島市に「NPOガイア・アート協会」を設置。「ふるさとまちづくり応援基金」から522万円の補助金を拠出している。
ということで、かなり大きなお金が動いたような。
うーん、なんだかなー。
これって完成しなかったら、誰が責任取るのでしょうか?アートは法律の枠外?
ということで様子を見に行ってきましたが、看板はあるもののほとんど人が訪れた形跡もなく、単に宮古島北部の小さな湾の岩の上に乳白色のポールが立ってるだけ。
自然との違和感しかありませんでした。完成したら、何かあるのかなー???
何はともあれ、地方に行くほど芸術という名前に弱いのは沖縄も例外ではないようです。
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先週宮古島に行きました。
宮古島で東松照明写真展を見てきました。
宮古島に行きました。
これでもかなりの期間写真を生業としていたので、どうしても宮古島市総合博物館で開催されている故東松照明氏の写真展を見たかったことと、伊良部大橋ができてからまだ行っていなかった場所も多いので、そのあたりの取材も兼ねてということです。
まず写真展から。
東松照明氏の写真は、ひと目見て素晴らしいプリントだと思えるものでもないし、スタイリッシュなものでもありません。
そのかわり何枚もの展示された組写真すべてで人の心をえぐるような力を持っているんです。思想家といってもいいくらい洞察が鋭く、戦後の日本の、そして沖縄の状況を切り取って見せてくれています。
今回の写真展「沖縄・宮古1972~1983」も、なかなかのものでした。
最後の文章が書かれたパネルに、{太陽の鉛筆」という写真集に書かれた文を軸とした文章が載っていました。
彼はパスポートのような日本政府発行の身分証明書を携帯して1972年4月、沖縄に移住します。{宮古島にくる以前、ぼくは八重山の離島をめぐっていた。島のいたるところでよく耳にした言葉がある、「ひもじくないか」。…島の人びとは、「きょうはよい天気ですね」といった挨拶用語の軽さで、「ひもじくないか」を連発する。この言葉に長い年月にわたって徹底的に差別され収奪されてきた沖縄先島の苦痛の歴史を読み取ることもできる。
宮古島ではどうかというと、やはり島びとは「ひもじくないか」を連発する。が、宮古では、いっそう頻繁に使われる慣用句が他にある。それは、「さびしくないか」だ…}
戦争に巻き込まれた沖縄。大切な物、人を次々と失い、最後まで互いに気にかけていたこと…それが、「ひもじくないか?」と「さびしくないか?」ということだったようです。宮古では挨拶のように尋ねあう習慣があったからかもしれません。
(宮古島では、今でも知人に会うと”どこに行くんですか?””いつ帰るんですか?”など声を掛け合うことが多いそうです。)
彼はそんな愛すべき島の人達に、さびしさを思想化せよと語ったらしい。
そしてサブタイトルに、逝去8年後の今「46年前、子供だったあなたは今どうしていますか。」と問いかけていました。
その後改めてもう一巡り写真を鑑賞し、ややもするとウサギよりも「さみしさ」に弱そうな人間について考えさせられました。
—————エヴァ知ってる人用—————-
さみしさといえば、エヴァンゲリオンを思い出します。
人間は自分という独りで出来ているから、寂しさをなくすことはできない。
その寂しさが他者や自分を傷つける。
だったら、その心の欠けたところを埋めよう、というのがストーリーの中核をなす人類補完計画でしたね。
—————以上エヴァ知ってる人用—————-
寂しさは、使い切れないほどのお金があっても、友人に恵まれていても、簡単には消えてくれません。
あなたは「さみしくないか?」と尋ねられたときに、「さみしくなんかないよ。」と答えられるでしょうか。
沖縄は梅雨明けです
例年よりもかなり短く、明けるのも早い梅雨でした。
実際は一昨日くらいから青空全開で「絶対これは梅雨明けてるよね!」なんて話していましたが、やっと気象庁的な梅雨も明けたようで、こんな日は部屋で仕事じゃなくって海で泳ぎたい!的な日々が続く夏の到来。
これから夏休み前までに沖縄旅行の予約入れていたかたがたはラッキー。安くて最高のコンデションが楽しめることになりそうです。
といっても、今度は台風に気をつける必要がありそうです。
話は違いますが、先日気が付いたら車の屋根に小石でも当たったのか小さな塗装はげができていて、一ミリにも満たないですが少し錆も・・・修理、2万ぐらいかかりそうです。
台風8号沖縄本島では
さっきまで晴れていて風も穏やかだったのですが、今は雲が厚くなり小雨も降り始めました。
最新の予報では、今日夕方から風が強まり、明日午後に最接近。風は明日朝から強く、出歩くのが危険と言うことです。
特に東側を通過する可能性が高そうなんで、かなりの暴風雨が予想されますから、今遊びにおいでの方々も外出は控えてホテルでまったりなさってくださいね。
海は荒れ始めていて、今日明日は慶良間、久米島などの船便は全面欠航。宮古島なども離島便も、今日の早めの午後便を最後に明日明後日くらいは欠航しそうです。
久々の大型台風が沖縄本島に接近。スーパーなどでも台風用品コーナーが繁盛中です。
台風8号続報
またまた各機関の台風予測が変わってきまして、8日から9日にかけて沖縄に再接近してきそうです。場合によっては中心直撃の可能性も。
そうでなくても本島西海上を進みそうなので、これは沖縄本島的には最悪。
かなり風が強くなりそうです。
気象庁発表の数値では、瞬間最大風速70mとか。
沖縄近海は7日未明から波が強まり、9日いっぱいは海で遊ぶのはとんでもない、離島便も全くでない、と言うことになりそうで、本島周辺では10日もそんな状態かもしれません。八重山あたりでは9日後半くらいから少しづつ静まり始めるかもしれませんが。
何はともあれ、この期間は海に近づかないでくださいね。
と言うことで、私もそろそろ台風対策しなくっちゃ。
今は晴天、風も穏やかな那覇からでした。
台風8号・来週前半に沖縄接近か
暑い日が続いていますが、台風もそうなると本格的にでき始めるわけでして、マリアナ諸島付近で発生した8号。このままだと7日から8日にかけて、沖縄近海を通過するようになる予報が各機関から出されました。
本島の東側なので最悪ではありませんが、この頃から近海はうねりも出て荒れ模様になってきそうです。うまく行ったら大東島の東を通り抜けてくれる可能性もあり、そうなったら本島での影響は少なそうですが、こればかりは前線が近くにあるし不安定こともあって、予測不能です。
普通に考えたら週末あたりには一段落しそうな気配ですが、まだまだ確定的では有りません。
ちなみに台風が通過してから2,3日は海も濁りが入ることも多いので、今週末はぎりぎりかもしれませんね。
何はともあれ、沖縄からなるべく遠くを進んでくれますように。
進路等急な変化がありましたらまたこちらに書きますが、この頃ご予定ヶある方は、小まめな予報チェックをしてくださいね。
沖縄梅雨明け・リアル夏
昨日遅まきながら気象庁が梅雨明けを発表し、昨日今日は晴。
例の直射日光が、サンサンと降り注いでいます。
生徒の中には、もう海に行ってきたよーと言う子も。
彼らの言う海は、那覇からも簡単にいける人工ビーチのことなんですが。
相変わらず泳げない子も多い沖縄です。
ところで、沖縄ツアーの料金って夏休みくらいから急激に上がっちゃいますよね。
と言うことで、予定が許すなら、今くらいから夏休みまで。そして九月から10月始めくらいが人間も多くなくて海も綺麗だし、ベストのシーズンかもしれません。
ただ、勿論台風と遭遇しなかったら…という条件はつきますが、これだけは運次第ですものね。
テダ御川にも行きました。
昨日月代の宮とか場天御嶽に行ったついでにテダ御川間で足を伸ばしました。
知念の車海老養殖場のすぐ近くですが、道がないのでそれ用の駐車場に。
あとは徒歩380メートルらしいですが、海沿いの舗装道路を歩きます。
風が強くて海は荒れ模様でしたが天気は何とか晴。
その突き当りが拝所になっていて、以前は湧き水があったらしいですが、今はその面影も無し。名前からしかうかがい知ることができなくなっています。
琉球国王や聞得大君が久高に渡る時にノロたちが航海の安全を祈った場所らしいですが、昭和の後期、裏の山から石材を採掘しすぎて水が全くでなくなったとか。
新しく開発を伴う経済活動を起すたびに、歴史や自然が失われるのは寂しい限り。
今度の辺野古埋め立てにしても、周辺にどんな影響が出るか未知数です。
あ、そういえば那覇市議会が県知事の埋め立て承認にかんして異議を唱える決議をするようで、同じ自民推薦の首長でも翁長市長は沖縄の将来を見据えてくれているようです。